ORAS シングル カバルドン(仮)
極めて高い物理耐久と豊富な補助技が魅力で、大別するとあくびで起点作りに専心する起点構築で採用するタイプとなまけるの復帰力を以て物理受けを担うタイプが存在する。
特に前者はちょうはつを強く誘うので、こだわりハチマキで奇襲を狙うというようなことも視野に入る。
前者の、起点作りの相互互換にはラグラージがいる。
カバルドンをラグラージを比較した場合、四倍弱点を持たないために頓死しにくく物理耐久に優れる一方で、ラグラージは弱点がカバルドンよりもさらに少なく浮いているポケモンに打点を持ちやすいという違いがある。
物理受けとしての相互互換にはエアームド、クレセリア、グライオン、ヤドランなど。カバルドンはすなおこしのスリップダメージで相手を消耗させやすく、こうげき種族値が高めのためにサイクル戦で敵を削りやすいが、特殊決定力の起点になりやすいのが難点である。
(1)起点作りカバルドン
がんせきふうじ あくび ステルスロック ほえる@オボンのみ
あくびで後ろのエースのサポートをさせる構成。
HDに厚く振ることで一部の強力な技以外では一撃で倒されなくなるため、行動回数を一回は確保できることが多い。こだわりメガネのみずわざやくさわざで倒された時にフォローができるよう、カイリューやボーマンダなどと組み合わせると相性がよい。
攻撃技にどれを選ぶのかは悩みどころだが、ちょうはつを覚えるポケモンは浮いているポケモンが多いためじしんを採用しても有効とは言いがたい。けしんボルトロスやファイアローに対して打点になる上、後続をサポートできるがんせきふうじのほうが優先度は高い。
すばやさを下げることで後ろにビビヨンやジャローダ、あくびニンフィア、グロウパンチガルーラなどといった先制することで相手を起点にできるポケモンがいるのならばさらにシナジーを見込むこともできる。
(2)物理受けカバルドン
こおりのキバ じしん なまける あくび@ゴツゴツメット
サイクル戦を想定した物理受けカバルドン。スイクン以上の物理耐久を持つため、物理受けとしての信頼度は高め。
メガガルーラ、メガクチート、メガリザードンX、カイリュー、ガブリアス、ドリュウズ、バシャーモ、ハッサム、バンギラス、ランドロスなど幅広い相手に受け出していくことができる。
ゴツゴツメットや砂嵐で自然に相手を削っていくため、ダメージレースでも優位に立ちやすい。
対策
(1)で述べた起点作りカバルドンに対しては、ただ単純に倒すのではなくあくびをさせないのが対策になる。
代表的な方法としてはちょうはつやキノコのほうしなどで補助技自体を封じてしまうのがてっとりばやい。こだわりスカーフトリックなどで相手の行動を拘束してしまって良いだろう。
もちろん、露骨な対策ポケモンを出せばカバルドンは妨害を厭って交代する危惧もあるだろうが、起点作りかバルドンの後ろに控えているのはお膳立てをしてから場に出されることを想定したエースであるため、場が整っていない間にそれらのポケモンがでてくるのならば望ましい展開である。
(2)への対策としてはサイクル系の構築への対策をどうとるか、である。物理受けとして見た場合、数値こそ高いものの耐性も少ないため、こだわりハチマキ強引に押し切ることも可能ではある。また、回復手段をなまけるに頼るためにどくどくで切り崩すこともできる。
メガガルーラに特殊技を採用したり、ちょうはつジャローダでカバルドンの後ろの特殊受けの突破を狙うなども効果的であろう。
採用するメガシンカによっては強引に突破することもできるが、砂嵐やゴツゴツメットのダメージで損耗しないようHP管理は大切である。