GBAカビゴン

カビゴン
　
　説明不要、旧世代対戦の顔とさえ言えるポケモン。並みの特殊技では大した痛痒を与えることができず、ミロカロス、ライコウ、スターミー、ハピナスなど速度や範囲を武器とした特殊ポケモンをまとめてねじ伏せることができる。物理耐久もメタグロスの「コメットパンチ」二発を耐えることさえ可能なほど高く二刀流で突破しようとするのも容易ではない。さらに「めんえき」により「どくどく」さえ通じず低火力のポケモンを阻む。
　カビゴンとスイクンというGBAシングルの二枚看板は補助技で切り崩すのが難しく、この二匹を攻略できるかどうかがGBAビギナーにとって最初の壁といえるだろう。

　GBAの時点では「いのちのたま」「こだわりメガネ」といった持ち物もなく、技や特性も「あめふらし」「りゅうせいぐん」「ちょうのまい」などがないため「ねむる」を続けられるだけで特殊技で突破するのは難しい。火力だけで突破するならサンダーの「かみなり」クラスが必要になる。
　特殊耐久が高いため物理に強いポケモンと相性がよく、防御的な組み合わせではスイクンやエアームド、攻撃的な組み合わせではゲンガーやギャラドスとの相性がいい。
　ノーマル技＋ほのお技＋「のろい」「ねむる」という構成が従来の基本形だったが、物理打点による突破を防ぐ「カウンター」、サマヨールやレジロックを突破しうる「じわれ」、メタグロスの「だいばくはつ」以上の火力をたたき出す「じばく」などもあり、「のしかかり」の追加効果も含めて安定して受けるのは難しい。

　XYに至るまでに新しく追加された技は多いが、実際に運用される技はほとんど変わっていない。「おいうち」「ばかぢから」などを覚えず「ほのおのパンチ」が特殊技なので炎技が欲しいなら「だいもんじ」「かえんほうしゃ」、「かみくだく」が特殊技なのでゴーストへの打点が欲しいなら「シャドーボール」という程度か。
　「じばく」が遺伝できないため、「じばく」カビゴンが欲しいならXD周回プレイが必要になる。

　対策としてはノーマル技に耐性のあるポケモンならかなり頑張れる。サマヨール、レジロック、サイドン、ゲンガーなど。こうげき種族値こそ高めだが、すばやさが低いためマタドガス、グライガーでもなんとかしやすい。それ以外ではソーナンスなどでも対処できる。
　サマヨールは「じわれ」以外はほぼ完封。「ねむる」「ふういん」「おにび」で確実にとどめを刺しにいくこともできる。
　同様にレジロックは「じわれ」を除き受けるだけなら余裕だが、突破が難しい。「のろい」に「のろい」で抗して「ピントレンズ」「いわなだれ」や「きあいパンチ」で貫通を狙うような形になるだろうか？
　サイドンは「つるぎのまい」で「のろい」を押し切ることができる上、「ロックブラスト」は「カウンター」にも強め。
　また、特殊ポケモンを採用する場合カビゴンに対して隙を見せないことが対策になる。特殊ポケモンはサーナイトやファイヤーの「おにび」スターミーやライコウの「リフレクター」ミロカロスの「さいみんじゅつ」ルンパッパの「やどりぎのタネ」などを採用してカビゴンの火力を削げば「こだわりハチマキ」の物理ポケモンで切り返すこともしやすい。

　まあGBA最強キャラ？　なんでしょうか。最初に述べたように低火力のポケモンを採用するとガンガンカビゴンの「のろい」の隙を与えてしまって「こだわりハチマキ」サイドンとかでも突破できなくなってうわあああってなりそうなので極力特殊ポケモンはカビゴンに隙を見せない、隙を見せるポケモンを採用するなら、相当がっちりしたカビゴン対策ポケモンを用意する。
　GBAを書く上で割けては通れないポケモンなので書いてみたけど、使ったことないからよくわからない！　誰か教えて！
　ポケモン全体で言うと間違いなく強く、「カウンター」「じわれ」「のしかかり」などの恐怖があるために嫌なポケモンであることは事実なのだがそもそもカビゴンに弱い時点で淘汰されるゲームなので（最上位でカビゴンに本当に弱いのはライコウとミロカロス、ラティオスくらい？）、書くことが難しかった……。
　「のしかかり」「じわれ」「かみなり」など三割バッターな技が多く相手を事故らせやすいのがえぐい。「あまえる」ラティアスに対して「かえんほうしゃ」24発で火傷させて削り倒すとかあるらしい。
　こうげき種族値こそ高めなんですが、耐久にがっつり振って火力がぬるくなりがちなポケモンだと思っているので「のしかかり」「じわれ」とかでガンガン圧力かけるのが一番強いと思います。あと「じわれ」はソーナンスにも圧力がかかるところが強い。