GBAメタグロス
メタグロス
バトルタワーで使用できるポケモンの中ではケッキングに次いでボーマンダ、ラティオス、ラティアスと並ぶ600の種族値を誇るポケモン。
従来の600族であるカイリューやバンギラスと比較すると、威力100の「コメットパンチ」という安定して威力のでる技を持つ点でぐっと扱いやすいポケモンとなっている。
四倍弱点を持たないために種族値の高さを実感できる機会も多く、ぬるいポケモンを寄せ付けない。メタグロスに対して抗しうる手段があるかどうかがGBAシングルでそのポケモンを評価する一要素になりうる（例として、ラティアスは多くのポケモンに対して有利ではあるもののメタグロスに無抵抗である点が評価を著しく下げている）。
はがねタイプの耐性の豊富さと恵まれた技・種族値からGBAルールに君臨する代表的なポケモンといえる。
こうげき種族値は高めではあるものの「コメットパンチ」＋「じしん」だけの攻撃範囲ならば受けるのは容易で、はがね半減かつじめん抜群でないポケモンであっさりとストップする。
代表的なのはみずタイプのポケモンで、物理耐久を高めたミロカロス、スイクン、ラグラージ、ルンパッパ、ギャラドス、ヤドラン、シャワーズ、ヌオーなど。それ以外では、サンダー、ファイヤー、エアームド、ヌケニンなどでも有利に立ち回れる。
だが、こうした止まりやすさはメタグロスの評価を落とすものとは言い切れない。
というのは、メタグロスを安定して受けることができるポケモンというのは反転攻勢に出るパワーが弱めであるためである。
他の物理ポケモンではヘラクロスで攻撃をしたらゲンガーで切り返された、ケンタロスで「こだわりハチマキ」「すてみタックル」したらサイドンの起点にされた、というような流れになりうる。だが、メタグロスに対して強気に動けるポケモンでそうした動きができるポケモンは少なくラグラージ、ギャラドス、サンダー、ファイヤー、スイクン程度しかいない。それらのポケモンも耐久に充分に努力値を配分しないと対メタグロスが安定しないため「メタグロスを起点に崩される」ということが発生しづらい。逆にメタグロス側はミロカロスで受けられたところをヘラクロスで反転攻勢をかける、エアームドで受けられたところをサンダーで展開する、という流れを行いやすい。
仮にスイクンに「めいそう」の起点にされたとしても「だいばくはつ」を決めることができれた数の損失はない。さらにメタグロス自身も「かみなりパンチ」「いわなだれ」「すてみタックル」「どくどく」など状況を打開する技を採用することができる。
こうした点から「メタグロスを使うこと自体が不利に働く」ことが少ないのがメタグロスの強みといえる。
恵まれた種族値とタイプから一撃で倒されにくい、という点は「こだわりハチマキ」とも相性がよく、ボーマンダやヘラクロス、カビゴンといった人気のあるポケモンにも打ち勝てる可能性が高くなる。単純に「コメットパンチ」を打つ回数が増えればそれだけ追加効果も発生しやすい。
対メタグロスが薄いパーティには「こだわりハチマキ」「コメットパンチ」「すてみタックル」だけで制圧できることもある。
「コメットパンチ」の代名詞的なポケモンである点はXYとほぼ同じだが、優秀なサブ技である「しねんのずつき」「バレットパンチ」は覚えない。また、「アイアンヘッド」「アームハンマー」「ステルスロック」「くさむすび」「トリック」などは覚えず「おいうち」「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」が特殊技、「ヘドロばくだん」が物理技であるというような違いもある。
物理のサブ技が「じしん」「いわなだれ」「すてみタックル」「ヘドロばくだん」などになるため、使い勝手は少々変わってくるかもしれない。
なお、GBAの時点ではあく・ゴーストは弱点ではないので、チャーレムやヌケニンの「シャドーボール（物理）」などで弱点を突かれることはない。
大別して「だいばくはつ」or「こだわりハチマキ」なポケモン。
スイクンやエアームドに強くしたいなら「かみなりパンチ」、ミロカロスやルンパッパに強くしたいなら「こだわりハチマキ」「すてみタックル」or「どくどく」。
上では色々なポケモンを挙げたが現実的にはサンダーに物理耐久に厚く振る余裕はないし、ギャラドスも安易に受け出すには「かみなりパンチ」「いわなだれ」が怖過ぎる。
メタグロスを「こだわりハチマキ」を持たせるポケモンとしてヘラクロスと比較した場合、選出できないということがヘラクロスより少ないのが単純に偉い。あと「コメットパンチ」でオラオラしていると追加効果で無双できることがある。
また、「こだわりハチマキ」を持たせない型であっても自然と採用できるため誰が「こだわりハチマキ」なのか看破されにくいという違いもある。一部のポケモンは「こだわりハチマキ」じゃないと露骨に性能が落ちるから。
ラティオス・ラティアスが使用できるルールならば、なんにも考えずにとりあえず採用してもいいくらい強い。
